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国連デー(10月24日)に寄せる
コフィー・アナン国連事務総長メッセージ

プレスリリース 02/090-J 2002年10月10日

親愛なる世界の友人たちへ

 国連デーを祝うに際し、特に今年は、一番新しい国連加盟国― スイスと東ティモールの皆様に歓迎の意を表したいと思います。
 今や国連は、かつてないほど明確に全人類を代表するようになりました。
 また、今日ほど人類が国連を必要としている時もありません。
 今日、いかなる国といえども、自国の力だけでその国が直面する課題に対処することはほとんどありえません。
 しかし、世界の人々が皆、力を合わせるならば、達成できる事柄はたくさんあります。
 ですから、私たちの組織である国連を育んでいきましょう。
 そして、すべての人がその成功から恩恵を受けることができるようにしましょう。
 それにはどうすればいいのでしょうか。私たちがなすべきことは、2年前、ミレニアム・サミットの場ですべての国連加盟国の指導者たちが約束したことを実現するよう、努力を重ねていくことです。
  これらの約束は、貧困の削減から、エイズの蔓延の阻止、安全な飲み水へのアクセスの確保まで、人間の基本的なニーズに基づいています。そして、それらには2015年という達成期限が定められています。私たちはこれらの目標を「ミレニアム開発目標」と呼んでいます。
 残念ながら、今のところまだ、この目標に向けて順調に進んでいるとは言いがたい状況です。これまでの10年間より今後12年間に着実な成果をあげなければ、この目標のほとんどは失敗に終わることになります。
 すべての国がいっそうの努力をすることが必要です。 
  
そのためには、それぞれの国の国民である皆さんが、行うべきことが行われるよう粘り強く求めていくほかはありません。 
  
国連は皆さんの組織です。国連をもっと活用していきましょう。