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初の移住に関するグローバル・コンパクト最終案、まとまる

プレスリリース 18-061-J 2018年07月27日

左からミロスラフ・ライチャーク第72回国連総会議長、共同ファシリテーターを務めたメキシコのフアン・ホセ・イグナシオ・ゴメス・カマーチョ常駐代表、スイスのユルク・ラウバー常駐代表©UN Photo/Mark Garten

ニューヨーク国連本部、2018年7月13日 – 安全で秩序ある正規移住のためのグローバル・コンパクト(Global Compact for Safe, Orderly and Regular Migration)最終案がきょう成立しました。国連加盟国が一堂に会し、全体論的かつ包括的な形であらゆる次元の国際移住を対象とする協定について交渉を行ったのは、これが初めてのことです。

このグローバル・コンパクトは、加盟国のほか、地方自治体の担当者、市民社会の代表、移民自身をはじめとする関係者によるテーマ別の議論や協議、共有された見解に関する再検討と見直し、そして政府間交渉の成果として成立したものです。全体として、18カ月以上にわたって行われたこのオープンで透明性があり、かつ包摂的なプロセスは、国際移住の現状に関する全参加者によるかつてない対話と学びにつながりました。今回の合意は、移住に関するガバナンスと国際理解を改善し、今日の移住にまつわる課題に取り組み、持続可能な開発への移民と移住の貢献を強化するための基盤となります。

きょうの出来事を「歴史的瞬間」と形容したミロスラフ・ライチャーク第72回国連総会議長は、グローバル・コンパクトの潜在的可能性は大きいと述べ、「グローバル・コンパクトは、私たちの受身的なやり方を、積極的なものに変えることができます。私たちが移住の利益を手にしながら、そのリスクを軽減するのに役立つ可能性もありますし、協力のための新たなプラットフォームを提供できる可能性もあります。また、人々の権利と国家の主権を適切にバランスさせるための参考にすることもできます。12月には、世界初の包括的な移住に関する枠組みとして、正式に成立する予定です」と付け加えました。

左からルイーズ・アルブール国際移住担当事務総長特別代表、アミーナ・モハメッド国連副事務総長、ラーチャーク総会議長©UN Photo/Mark Garten

アミーナ・J・モハメッド国連副事務総長も壇上に立ち、「移住は、国家主権と人権、何をもって自発的移動とみなすかという点、開発と移動性の関係、さらに、いかにして社会的一体性を支援するかという点にまつわるものをはじめ、奥の深い問題を提起します。今回のコンパクトは多国間主義、すなわち、どれほど複雑で論議が多くとも、グローバルな協力を必要とする問題について、私たちが一緒に考えられる能力の潜在的可能性を実証しています」と述べました。

ルイーズ・アルブール国際移住担当事務総長特別代表は、「人間の移動はこれまでと同様、これからも起こり続けます。その混沌とした、危険で搾取的な側面が、ニューノーマル(新たな常態)となることを許してはなりません。コンパクトの履行は、あらゆる人の利益となる安全と秩序、経済的前進をもたらすことでしょう」と付け加えました。

きょうの会合には、共同ファシリテーターとして交渉プロセスを主導し、案文を起草したメキシコ、スイス両国の国連常駐代表も参加しました。

メキシコのフアン・ホセ・イグナシオ・ゴメス・カマーチョ常駐代表は、「移住はこれまで、国連のアジェンダから漏れていた唯一のグローバルな課題でした。今回のグローバル・コンパクトは、全世界で数百万人に上る移民の生活を現実に変えるだけでなく、どの国も単独でこの問題に取り組めないことを認識するものとなっています。このプロセスが成果を収めることができたのは、私たちが観念や偏見ではなく、証拠と事実に基づき交渉を行ったからです」と述べています。

スイスのユルク・ラウバー常駐代表は、「この最終案は、移住をはっきりとグローバルな課題として位置付けています。今後何年にもわたって、評価の基準となるだけでなく、現場にも実質的な変化をもたらすことでしょう。私たちの交渉が実を結んだことで、多国間主義と国際協力に対する強い決意が示されたと考えています」と付け加えました。

今回の合意は、2018年12月10日から11日にかけてモロッコのマラケシュで開催される「安全で秩序ある正規移住のためのグローバル・コンパクト採択政府間会議」で、加盟国が正式に採択する予定です。アルブール特別代表は、この会議の事務局長を務めることになっています。

 

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