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マリア・フェルナンダ・エスピノサ・ガルセス 第73回国連総会議長の略歴

プレスリリース 18-060-J 2018年09月12日

第73回国連総会議長に選任されたマリア・フェルナンダ・エスピノサ・ガルセス氏と会見するグテーレス事務総長©UN Photo/Eskinder Debebe

国連総会は2018年6月5日、エクアドルのマリア・フェルナンダ・エスピノサ・ガルセス外相を来る第73回総会議長に選任しました。ガルセス氏は、国連史上4人目、そして2006年以来初めて総会議長を務める女性となります。

第73回総会議長に選任されたマリア・フェルナンダ・エスピノサ・ガルセス氏は、国際交渉、平和、安全、国防、軍縮、人権、先住民、ジェンダー平等、持続可能な開発、環境、生物多様性、気候変動、多国間協力の分野で20年を超える経験の持ち主です。エクアドルでは外相(2期)、国防相、自然・文化遺産調整相を歴任しています。

エスピノサ・ガルセス氏は政府閣僚として、外交政策・促進に関するセクター別評議会の調整役を務めましたが、この評議会には観光・文化・遺産省、対外貿易省、環境省も参加しています。また、2018年1月まで、「G77プラス中国」の議長職にあったほか、アンデス共同体議長も務めていました。女性の地位委員会第56会期では、エクアドルが提出した決議案「先住民女性:貧困と飢餓根絶の主役」の採択を推進しました。国連気候変動枠組条約第16回・第17回締約国会議とリオ+20国連持続可能な開発会議では交渉責任者の1人として、成果文書「私たちが望む未来(The Future We Want)」の主要素採択を促進しました。

エスピノサ・ガルセス氏はエクアドル国防相時代、女性と平和、安全に関する討論に参加し、 南米諸国連合南米防衛学校の創設をはじめとする取り組みを推進しました。

2008年には女性として初めて、ニューヨークの国連エクアドル常駐代表に就任。その任期中の第63回総会では、総会の活動活性化に関するワーキンググループの共同ファシリテーターを務めました。また、グローバルなレベルで、ミレニアム開発目標(SDGs)の達成に向けた取り組みも主導しました。

ジュネーブで国連常駐代表を務めた際には、人権理事会でさまざまな交渉プロセスを主導、支援しました。ラテンアメリカ・カリブ諸国共同体(CELAC)のジュネーブでの活動を取りまとめたほか、パリで開かれた気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP 21)の議長も務めました。

エスピノサ・ガルセス氏は、2008年にエクアドル憲法を起草した憲法制定会議議長の特別顧問のほか、国際自然保護連合(IUCN)の地域局長(南米)と生物多様性顧問(ジュネーブ)も務めています。この両方のポストでは約10年間にわたり、世界知的所有権機関(WIPO)と世界貿易機関(WTO)でさまざまなイニシアティブに取り組み、知的財産と伝統的な先祖伝来の知識に関する交渉に参加するとともに、アンデス共同体とアマゾン協力条約機構に対し、戦略的管理と持続可能な開発に関する支援を提供しました。

政治と外交の世界に足を踏み入れるまで、エスピノサ・ガルセス氏はエクアドル・ラテンアメリカ社会科学教育研究調査機関(FLACSO)の准教授兼研究者でした。学界で活動していた時期には、ラテンアメリカ研究学会やフォード財団、女性地理学者協会、ロックフェラー財団から、アマゾンでの研究に対する奨学金と助成金を受けました。その研究活動は、ドイツ技術協力公社(GTZ)とナトゥーラ財団(Natura Foundation)からも表彰されています。

エスピノサ・ガルセス氏はアマゾン地域、文化、遺産、持続可能な開発、気候変動、知的財産、外交政策、地域統合、国防と安全保障に関し、30点を超える学術論文を著しています。ラトガーズ大学には環境地理学博士号を申請中です。また、FLACSOから社会科学・アマゾン学修士号と人類学・政治学ポストグラデュエート・ディプロマを、エクアドル・カトリック大学からは応用言語学士号をそれぞれ取得しています。

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原文(English)はこちらをご覧ください。