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公開シンポジウム 中東和平とパレスチナ難民の現状 UNRWAの支援と日本の役割

プレスリリース 10-034-J 2010年06月16日

パレスチナ難民に対する支援を実施する国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)のフィリッポ・グランディ事務局長(イタリア)が事務局長就任後に初来日するのに合わせ、「中東和平とパレスチナ難民の現状-UNRWAの支援と日本の役割」と題した公開シンポジウムが開催されます。

1948年に第1次中東戦争が勃発した結果、パレスチナ難民が大量に発生したことを受けて設立されたUNRWAは、ヨルダン、レバノン、シリア、ヨルダン川西岸およびガザ地区にて、パレスチナ難民に対する教育、医療、社会サービス等を実施する国連機関です。日本政府の支援等により、UNRWAはパレスチナ難民に対して質の高い母子保健医療や食料援助などの分野を中心とした支援を行うとともに、シリアのネイラブ難民キャンプとレバノンのナフル・エル・バーリド難民キャンプ復興等を実施しています。

日本は、パレスチナ難民に対する人道的支援を含め、中東地域の平和と安定に向けた取組みを長年継続して実施しています。本シンポジウムでは、パレスチナ難民の現状とUNRWAの支援に焦点を当てながら、中東和平における日本の役割についても考えます。

タイトル: 公開シンポジウム「中東和平とパレスチナ難民の現状-UNRWAの支援と日本の役割」
日  時: 2010年7月1日(木)18:00-19:50 (開場 17:30)
場  所: 明治大学駿河台地区リバティタワー1階リバティホール (千代田区神田駿河台1-1)
言  語: 英語・日本語 (同時通訳付)
主  催: 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)、外務省、明治大学軍縮平和研究所、
国際協力機構(JICA)
申込み: 参加ご希望の方は、氏名、ご所属、ご連絡先、レセプション(有料)への参加有無を明記の上、以下の宛先までメールでお申込み下さい。

国際協力機構 中東・欧州部中東第二課 吉波(よしなみ)
TEL:03-5226-6869/メール:Yoshinami.Sakiko@jica.go.jp
※定員に達し次第、締め切らせていただきますのでご了承ください。

プログラム(予定)
18:00 開会の辞武正公一 外務副大臣
18:05 ビデオ上映:“Providing Hope”
18:15 基調講演:
「Building Opportunities – 今日の中東地域におけるUNRWAとパレスチナ難民の取組み」
フィリッポ・グランディ 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)事務局長
18:40 パネル・ディスカッション:
「中東和平とパレスチナ難民の現状そして日本の役割」
フィリッポ・グランディ 国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)事務局長
香川剛廣 外務省中東アフリカ局参事官
立山良司 防衛大学教授
緒方貞子 国際協力機構(JICA)理事長
19:20 質疑応答
19:45 閉会の辞
(19:50 終了予定)

※内容は予告なしに変更の可能性がありますのでご了承下さい。また、シンポジウム後には
レセプション(有料)を予定しています。

【UNRWAについて】
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)はヨルダン、レバノン、シリア、ヨルダン川西岸地区およびガザ地区の5カ所を活動地域とし、470万人以上のパレスチナ難民に教育、医療、キャンプ内の整備、地域支援、マイクロファイナンスなどの社会サービスを提供するとともに、紛争などの際には緊急支援を実施しています。UNRWAは直接パレスチナ難民に対して支援を実施しており、プロジェクトの計画立案から、実際の学校や医療施設などの建設・運営までを実施しています。また、中東地域での大規模な教育機関を運営し、特にパレスチナ難民に対する初等教育を支援する主要な機関の一つです。また、約3万人いるUNRWA職員(約2万人は教育関連職員)の大部分はパレスチナ難民で、自らのコミュニティに直接役立つ仕事をしています。詳しくは http://www.unrwa.org をご覧下さい。

【フィリッポ・グランディ事務局長 略歴】
2010年1月20日、フィリッポ・グランディ氏は、国連事務総長により国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)事務局長に任命されました。グランディ氏は26年もの間、難民人道支援活動に携わり、UNRWAにおいては2005年8月より事務局次長を務めていました。
2004年から国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)国連事務総長特別副代表(政治問題担当)を務め、それ以前はアフガニスタン国連高等難民弁務官事務所(UNHCR)にて3年間代表を務めていました。
1988年にUNHCRでの勤務を開始した後、スーダンや湾岸戦争直後のシリア、トルコ、イラクにおいて緊急人道支援活動を実施した経験を持ち、国際協力機構(JICA)の緒方貞子理事長が国連難民高等弁務官(UNHCR)を務めていた1991年から2001年までのうち、1997年から2001年まで首席補佐官を務めました。同氏はイタリア・ミラノ州立大学より現代政治学士号、同国グレゴリアン大学より哲学学士号を取得しています。