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国連・市民社会フォーラム「人間中心の多国間主義」を呼びかけ

2018年08月29日

2018年8月22日、ニューヨークの国連本部で、第67回DPI/NGO会議のロゴ入りTシャツを着る若い女性© UN Photo/Loey Felipe

2018823日-第67回国連広報局/非政府組織(DPI/NGO)会議は本日午後、「人権が最も大きな脅威にさらされている人々を引き上げ、自然と調和して暮らすことで地球を守る」ことを約束し、閉幕しました。

 

アリソン・スメイル国連事務次長(グローバル・コミュニケーションズ担当)は「DPIは、市民社会との密接な連携の下、ネットワークづくりや、国連とNGOコミュニティーがグローバルな課題の解決に向けていかに協力できるかを検討することを目的に、このユニークなイベントを計画できたことを誇りに思います」と述べました。

参加者は閉会式で成果文書「People Centered Multilateralism: A Call to Action(人間中心の多国間主義に向けた行動の呼びかけ)」を、拍手をもって採択しました。この成果文書は今後、ニューヨーク行動計画の略称で知られることになります。

行動計画には、市民社会の具体的な約束のほか、国連事務総長、加盟国、多国籍機関、そして国連自体への呼びかけも盛り込まれています。

スメイル氏は「私たちは、市民社会が多国間主義をどれだけ強く支持し、国連憲章の精神のもとに連携することをどれだけ強く決意しているかを知り、心強く感じています」と付け加えました。

今年の会議で議長を務めたオックスファム・インターナショナルのウィニー・ビヤニマ事務局長は次のように述べています。「成果文書によって、私たちが多国間主義、すなわち、私たちが直面するグローバルな課題に取り組むための協力の仕方を、改めて想像し直すための道のりができ上がりました。私たちが今週、これら気の遠くなるような課題を明らかにし、声を1つにして大胆な対策を講じる勇気を発揮できたことを、私は誇りに思います」

若者は専用の「ユース・ハブ」などを通じ、会議の計画面と参加面で欠かせない役割を果たしました。成果文書の一環として、若者が若者のために起草したユース宣言「We the Future(われら未来)」は、一連のビジョンと約束、提言を示しています。

閉会にあたり、スメイル氏は来年の第68回会議を8月26日から28日にかけ、米国ユタ州のソルトレークシティーで開催することを発表しました。

ソルトレークシティーのジャッキー・ビスカップスキー市長は「包摂的で安全、レジリエント(強靭)かつ持続可能であることを約束している都市として、米国内で国連DPI/NGO会議の初の開催地となれることを誇りに思います」と述べています。

市長は、ソルトレークシティー会議が、国連と世界のNGOにとって「持続可能な開発目標(SDGs)とグローバルな結束の価値に対する意識を米国内で拡大する」絶好の機会となると強調しました。

2年前、韓国の慶州市で開催されたDPI/NGO会議では「グローバル市民の精神」に取り組みました。

同じく人間中心的な精神から、今年の会議は、最も大きな脅威にさらされた人々の権利を堅持することを約束し、人権と持続可能な開発双方の実現に向けて多国間主義をはぐくむという決意を新たにしました。

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原文(English)はこちらをご覧ください。

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