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オリンピックが持つ平和のメッセージは普遍的、と平昌でグテーレス事務総長

2018年02月15日

平昌(韓国)のIOC事務所で共同記者会見に臨むアントニオ・グテーレス事務総長(左)とトーマス・バッハIOC会長©UN Photo/Mark Garten

2018年2月9日 – 韓国の平昌(ピョンチャン)で開幕した冬季オリンピックに世界が結集する中、アントニオ・グテーレス国連事務総長はあらゆる人々に対し、平和と寛容という、オリンピックの普遍的なメッセージを認識し、広めるよう呼びかけました。

グテーレス事務総長は平昌での記者会見で、「オリンピック精神は、人々が世界中から集まり、お互いを尊重するとともに、平和を実現するための基本的要素である寛容と相互理解という価値観を強く主張することを可能にします」と語りました

事務総長によると、この平和のメッセージが現状において、朝鮮半島情勢との関連で注目を浴びていることは明らかですが、オリンピックが持つ平和のメッセージは、特定の場所に限られたものではありません。

「それは普遍的で、世界に向けられたものです。朝鮮半島に限らず、私たちが多くの複合的な紛争への対策に苦心しているあらゆる場所で、重んじられています」と述べています。

事務総長はまた、冬季オリンピックに出席できたことについて、感謝と誇りを表明するとともに、国連と国際オリンピック委員会(IOC)の協力、そして、IOC とその姉妹団体である国際パラリンピック委員会が標榜する価値の重要性も強調しました。

冬季オリンピックはきょう始まり、開会式では、文化的・芸術的パフォーマンスとともに、恒例の選手団入場が行われましたが、その中で、朝鮮民主主義人民共和国(DPRK)と韓国の選手団は、双方1人ずつの選手が一緒に掲げるひとつの旗の下で入場しました。

オリンピック選手村でアスリートたちと会うグテーレス事務総長©UN Photo/Mark Garten
オリンピック選手村でアスリートたちと言葉を交わすグテーレス事務総長©UN Photo/Mark Garten
平昌オリンピック選手村の「オリンピック停戦の壁」にメッセージを記すグテーレス事務総長。このモニュメントは古代オリンピックの期間中、「オリンピック停戦」として紛争が一時中断されたことに因んで設けられた©UN Photo/Mark Garten
平昌(韓国)で、聖火リレーに参加するミロスラフ・ライチャーク第72回国連総会議長©Office of the President of the General Assembly

聖火は「希望の象徴」 – 国連総会議長

同じくきょうの開会式では、2017年11月にスタートした長い聖火リレーの幕が下ろされました。

リレーの最終区間では、ミロスラフ・ライチャーク国連総会議長とトーマス・バッハ IOC 会長もランナーに加わりました。

ライチャーク議長は、ともに平和と人々の結集を目指すという、スポーツと外交の共通性に触れつつ、聖火が「おそらく、現代世界で最高の象徴」と言えることを強調しました。

「それは平和の象徴であり、若さの象徴であり、スポーツとコミュニケーションの象徴であり、伝統の象徴であり、そして希望の象徴でもあります」総会議長はこのように語りました。

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原文(English)はこちらからご覧ください。