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国連総会決議 世界天文年 2009

プレスリリース 08-074-J 2008年12月11日

国連は2009年を「世界天文年(International Year of Astronomy)」とすることを決定しています。天文学と基礎科学の持続可能な開発にとっての重要性について世論の認識を高め、天文学という学問が生む刺激を通じて、基礎科学の普遍的知識へのアクセスを促進することが目的です。以下は、同国際年の決定にあたって採択された国連総会の決議です。

A/RES/62/200
配布:一般

第62会期
検討項目56 (b)
2008年2月29日

総会により採択された決議
[第2委員会の報告(A/62/421/Add. 2)に基づく]
62/200. 世界天文年2009

国連総会は、

国際年の宣言に関する2006年12月20日の総会決議61/185を想起し、

天文学は最古の基礎科学の一つであり、過去から現在に至るまで、他の科学の進化と、幅広い分野での応用に根本的に貢献し続けていることを認知し、

天体観測は科学、哲学、文化、および宇宙の一般概念の発展にとって、深い意味合いを有することを認識し、

天文学に対する全般的な関心はあるものの、一般市民がこの分野に関する情報と知識を得るのはしばしば困難であることに留意し、

それぞれの社会は天空や惑星、星に関し、その文化的遺産と一体化した伝説、神話および伝統を培ってきたことを意識し、

天文学、および、その知識と開発に対する貢献の重要性を際立たせることを目的に、2009年を「世界天文年」と宣言することに支持を表明するため、国連教育科学文化機関(ユネスコ)総会が2005年10月19日に採択した決議33 C/25 を歓迎し、

国際天文学協会は2003年以来、この構想を支援し、世界年プロジェクトができるだけ幅広い効果を及ぼせるよう、行動を起こす意向であることに留意し、

とりわけ、天文学と基礎科学の持続可能な開発にとっての重要性について世論の認識を高め、天文学という学問が生む刺激を通じて、基礎科学の普遍的知識へのアクセスを促進し、学校、および、学術研究拠点、博物館その他の関連手段を通じて公式、非公式の科学教育を支援し、理工学を学ぶ学生数の長期的増加を促進し、科学に対する理解を支援する上で、世界年が極めて重要な役割を果たしうることを確信し、

1.2009年を「世界天文年」と宣言することを決定する。

2.国連教育科学文化機関(ユネスコ)を同年の主導機関およびフォーカル・ポイントに指定し、同機関に対して、この資格において、国連システムのその他関連主体、国際天文学協会、ヨーロッパ南天天文台、ならびに、全世界の天文学会および天文学関連団体との連携により、同年中に実現すべき活動を組織するよう働きかけるとともに、同年の活動資金が、民間を含む自発的拠出で調達されることに留意する。

3.全加盟国、国連システムその他あらゆる主体に対し、同年を機会に、天文学の重要性に対する世論の認識を高め、天体観測の新たな知識と経験への幅広いアクセスを促進することをねらいとした行動を促進するよう促す。

第78回本会議
2007年12月19日

United Nations Educational, Scientific and Cultural Organization, Records of the General Conference, 33rd session, Paris, 3-21 October 2005, vol. 1: Resolutions, chap. V.