ヨハネスブルク・サミット2002

 ヨハネスブルク・サミット2002(持続可能な開発に関する世界サミット)には、各国首脳、政府代表のほか、非政府組織(NGO)、財界およびその他主要グループの指導者を含め、数万人が参加する予定です。サミットにより、持続可能な開発達成のための行動に世界中の関心が集まることになります。

 持続可能な開発には、多くの課題があります。世界で人口が増加し、食糧、水、住まい、衛生設備、エネルギー、保健サービスおよび経済的安全に対する需要が絶え間なく増大する中で、どのようにすれば人々の生活を向上させ、かつ、天然資源を保全できるでしょうか。各国はその消費と生産のパターンを見直し、責任ある環境上適正な経済成長を約束し、専門知識、技術および資源を共有するための国際協力の大幅な拡大に向けて、ともに歩まなければなりません。このような変革は、地球と地球上の人々が繁栄するために必要であると同時に、可能なことでもあるのです。

 アジェンダ21の特徴は、幅広い参加にあります。アジェンダ21は、1992年にリオデジャネイロで開かれた国連環境開発会議(地球サミット)で合意された持続可能な開発のためのグローバルな行動計画です。これと同様に、ヨハネスブルク・サミットの準備には、持続可能な開発という目標の達成に専心するすべての団体が参加します。

「あまりにも長い間、環境保護団体も業界団体も、環境保護と経済成長が両立できないという誤った考え方にとらわれてきました。私達は新たな考え方を取り入れなければなりません。それは、経済と環境の健全性は相互に関連し、補強し合っているという考え方です。」

−ニティン・デサイ
 国連経済社会問題担当事務次長

 このビジョンを実現するためには、社会のあらゆる部門が役割を果たさなければなりません。アジェンダ21は、女性、子供と青少年、先住民、NGO、地方公共団体、労働者と労働組合、企業と産業界、科学技術界および農民を主要グループとして認識し、その意見と関与が持続可能な開発の成功に欠かせないものとしています。このため、サミットでは、世界各国の政府だけでなく、財界指導者、NGOおよびその他主要グループの代表による会合も行われます。ヨハネスブルクでは、地球上の資源が保護され、繁栄と健康が世界のあらゆる市民の手に届くような未来の構築に向け、それぞれが努力することになるでしょう。

 ヨハネスブルク・サミット2001は、計画を実施に移すことを重視します。サミットでは、前進を阻む障害と、1992年の地球サミット以降に達成された成果を評価します。サミットは、過去10年間に得られた知識を活用する機会であると同時に、グローバルな持続可能性に向け、資源と具体的行動を動員する上で、新たな弾みをつけることになるでしょう。

今日の世界

 これまでの半世紀は、多くの人々にかつてない経済的利得をもたらしました。しかし、根深い貧困と開発の問題は、一部の経済と社会の急速な拡大がもたらす副作用によってさらに深刻化し、世界の人的資源と天然資源に巨大な圧力を及ぼしているのです。具体的には、次のような事例が挙げられます。

  • 地球上の人口は過去50年間に2.4倍に増え、60億人を超えています。2050年までに、世界人口は90億人に達するものと見られています。
  • 世界人口の5分の1は、11ドル未満での生存を迫られています。
  • 安全な飲み水を得られない人々は、およそ11億人に達しています。飲み水の汚染と水不足は、開発途上国の病気全体の10%を引き起こしています。
  • 開発途上国では、乳児死亡率が先進地域の10倍に上っています。
  • 1996年の時点で、世界の哺乳類4,630種のうち25%、鳥類9,675種のうち11%が絶滅の危機に瀕しています。