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特に過去10年間に見られる脅威の変化により、危険に対する私たちの見方は大きく変わりました。冷戦の終結以来、私たちは国際的な戦争や紛争だけでなく、内戦、組織犯罪、越境テロ、大量破壊兵器、慢性的な貧困、環境破壊、感染症の蔓延などによっても、数百万人の命が脅威にさらされる様子を目の当たりにしてきたからです。 その一方で、世界全体の危険を取り除くためのチャンスも、かつてなく広がっています。これまでになかった資源と技術の組み合わせにより、私たちは人間の安全保障に向けた目に見える前進を果たすための手段、知識、資源も手に入れたのです。 人間の安全保障という考え方の起源は、ブラント委員会、ブルントラント委員会、グローバル・ガバナンス委員会など、1970年代から1980年代にかけてグローバル委員会が発表した報告書に求められますが、人間の安全保障をまったく新しい理念として導入したのは、国連開発計画(UNDP)の『1994年人間開発報告』がはじめてでした。この理念はそれ以降、人間の安全保障委員会の報告書『安全保障の今日的課題(Human Security Now)』をはじめ、いくつかの報告書でさらに詳しく取り扱われています。 人間の安全保障は今や、G7やG8、アフリカ連合(AU)、東南アジア諸国連合(ASEAN)、欧州連合(EU)など、政府間機関と地域機関の課題や政策協議でも多く取り上げられるようになりました。同時に、人間の安全保障をプログラムや政策優先事項に組み入れる政府、非政府組織(NGO)、市民団体の数も増えてきました。一方、国連の内部でも、脅威・挑戦・変化に関するハイレベル・パネルによる最近の報告書『より安全な世界:私たちに共通の責任』や国連事務総長報告書『より大きな自由を求めて:すべての人のための開発、安全保障および人権』で、人間の安全保障が平和と安全の推進にとって根本的に重要であることが引き続き認識されています。 |
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