作文コンクール「21世紀の国連と日本の役割」

氏名=黒田有彩
学校=神戸市立鷹取中学校
学年=2年

二百を超える国や地域に、六十億を越す人間が住む地球。そして、これらの人々はさまざまな人種や民族に分かれ、それぞれが歴史や文化、宗教、風習を異にし、当然考え方や価値観も多様を極めています。国連の目的とは、そんな地球上から戦争を無くし、全ての人々が人権を守られ、安全かつ健康に幸福に暮らせるような世界をつくっていくために国際協力することだと、私は理解しています。

平和維持活動や難民救済、WHOにユニセフやユネスコ 私が知っているのはほんの一部に過ぎませんが、国連の活動を新聞やテレビのニュースで目にする度に、国連というのは、何と大きくて困難な問題に取り組んでいるのだろうと、ため息が出る思いがします。

例えば戦争問題にしても、パレスチナ地域や旧ユーゴのように実際に泥沼化した戦争状態の所もあれば、平和に見えていても、国家間の微妙な問題を抱えていたり、衝突の危機をはらんでいたりする国もありますが、国連も有効な手段が打てないことが多いようです。核を保有する国も一向に減りません。また、貧困や飢えに苦しむ難民救済や発展途上国の人々の援助にしても莫大な資金が必要な上、その支援が逆に、大きな別の問題を引き起こすケースも少なくありません。先進国の医療や薬、食糧援助などで救われた命が人口増加を生み、さらなる貧困や飢えを招くこともあります。新しく井戸ができたために、人や家畜が集中し、草地が荒らされ砂漠化が深刻な地域もあります。

二十一世紀、自然破壊、環境汚染、人口激増など、私達の地球はかつてない危機的状況に直面しています。皆が自分ことや、自分の国の利益ばかり考えている時ではないと思います。

戦争は、戦争をしている人達がその愚かさに気づき止めようとしない限り、無くなりません。国は、そこに住む人達によくしようという意識がない限り、よくはなりません。

だから、これからの国連の役割は「人」づくりではと思うのです。国や民族、宗教にとらわれず、地球レベルで物事を考えていくことのできる「地球人」をつくっていくことだと思うのです。そのためには、国連は「地球連合」となって公平な立場での正しい情報と教育環境を世界に提供していくことが必要ではないでしょうか。

国によっては、国民が正しい情報を知らない方が都合のよい政府もあるでしょう。教育などより、当面の飢えをしのぐパンやミルクの方がありがたいと感じる人達も多いでしょう。しかし、今のままでは、世界は決してよい方向へ進んでいかないのも事実です。

そして、日本は憲法で戦争放棄をうたい、思想や宗教、言論の自由が保障されている国として、これからの国連の活動に積極的に、堂々と参加していくべきです。それには、まず日本人が「地球人」となって。

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