第2回 高齢者問題世界会議(WAA2) マドリード、2002年4月8日〜12日  2002年4月、新たな高齢化に関する国際行動戦略の採択を図るため、スペインのマドリ−ドで国連第2回高齢者問題世界会議(WAA2)が開催されます。 “21世紀の静かなる革命” コフィー・アナン国連事務総長 ●なぜスペインで開催するのですか  欧州連合加盟国の中でも、スペインは出生率の急激な低下による急速な高齢化という点で際立った存在です。スペイン政府は、第2回高齢者問題世界会議の開催国となる申し出を行うことで、高齢者統合のための将来的政策に対する関心を表明し、スペイン国内でこの問題に関する創造的な討論を促進することを望んでいます。 ●会議を組織するのは誰ですか ・国連は経済社会局を通じ、新たな国際行動戦略に向けた討論を主導し、文書の原案を作成し、世界中での参加を呼びかけることで、WAA2の組織を担当しています。また、世界会議にオブザーバーとして出席するNGOの認定を行うのも国連です。 国連広報局:www.un.org/ageing ・スペイン政府は開催国として、WAA2組織委員会を通じ、物的基盤、および、マドリードで世界会議記念行事を行うために国連事務局が必要とするあらゆる手段を提供する役割を担っています。旅行と宿泊施設に関する情報提供も行います。さらに、世界会議期間中に開催される付随的行事のプログラムも促進しています。 ・NGO世界フォーラムには独自の組織委員会があるほか、国際調整委員会では、スペインのNGOと国際NGOが協力を行っています。 照会先:foroongsenvejecimiento@org.es 第2回高齢者問題世界会議組織委員会 スペイン委員長事務所 IMSERSO C/. Ginzo de limia, 58 28029 Madrid 電話:91 363 85 51 、ファックス:91 363 85 95 comisaria.envejecimiento@mtas.es WAA2について詳しくは、開催国ウェブサイト (www.madrid2002‐envejecimiento.org)をご覧下さい。 第2回高齢者問題世界会議(WAA2) 発行日:2002年2月(2,000) 発行:国際連合広報センター 〒150‐0001東京都渋谷区神宮前5‐53‐70 UNハウス(国連大学ビル)8階  電話:(03)5467‐4451  ファクス:(03)5467‐4455  ウェブサイト:http://www.unic.or.jp/ “すべての世代のための社会をめざして” ●WAA2とは何ですか 国連総会が招集する世界会議で、すべての加盟国に対し、世界人口の高齢化の影響に関連する諸問題を話し合い、共通の行動戦略の合意を図るよう促すものです。よって、国連加盟国189カ国の代表団とともに、国連機関、国際機関あるいはオブザーバーとして出席する認定NGOの代表が会議の主たる参加者となります。 ●何が期待されるのですか 国連の明確な目標は、20年前にオーストリアのウィーンで開催された第1回高齢者問題世界会議で採択された「高齢化に関する国際行動計画」を見直すことにあります。マドリードでは、新しい「高齢化に関する国際行動戦略」が承認され、各国政府、国連機関、および、市民社会の主体はすべて、これを指針として利用することになります。ニューヨークの国連本部では文書の原案が作成中であるほか、国連準備委員会では政府間交渉のプロセスが進められています。 ●高齢化の新たな動向は何ですか 人口学的に言えば、過去20年間で急速な変化が生じました。先進地域では、65歳以上の人口がかなりの割合に達し(日本で人口の17%、スペインでは16%)、労働人口の構成、社会保障制度、および、介護サービスの需要に影響を及ぼしています。さらに顕著なのは、教育・保健水準の実質的な上昇に伴う開発途上地域での高齢化の加速です。世界の平均寿命は、一部では低下している(ほとんどはHIV/エイズが蔓延するアフリカ諸国)ものの、着実に上昇を続け、66歳に達しました。今後30年足らずで、世界高齢者人口の4分の3は開発途上国で暮らすことになります。HIV/エイズ禍、移住およびグローバル化など、その他の問題についても、増大する高齢者の経済的・社会的福祉と、これらの人々が暮らす社会を守るため、新たなアプローチが必要です。 ●高齢化は問題なのですか そんなことは全くありません。それは20世紀人類の最も偉大な勝利のひとつです。しかし、どの革命もそうであるように、これには多くの政策分野(労働、保健、社会保障、都市計画など)、および、社会と個人の行動における大きな変化が伴います。高齢化は単に生きる年月が長くなることではなく、長い年月を生きること、つまり、完全に社会に統合された健康で行動的な老年期を促進することとして捉えるべきです。 ●WAA2の目標は何ですか ・急進的な社会変革を促す要因として、高齢化問題に対する政府と社会の関心を集めること。 ・通常は評価の低い高齢者の社会貢献を認識、促進し、その権利を強調すること。 ・世界中の高齢者の生活を質的に向上させるための現実的で一貫性のある枠組みを提供すること。 ・高齢化の要因をすべての国際的検討課題の中心に統合し、これを貧困根絶、健康増進および社会開発に対する世界的コミットメントと結びつけること。 ●WAA2の準備はどのように進められているのですか  国連経済社会局は、世界各地域の高齢者政策の立案に携わるすべての主体を動員するため、準備作業を実施しています。具体的な問題を討議し、高齢化に関する国際行動戦略2002に対する地域的な貢献を行うため、世界中で専門家会合と地域準備会議が開かれています。WAA2の成果を実施に移すための地域会合も予定されており、2002年9月にはベルリンでヨーロッパ閣僚級会議が開催されることになっています。 ●専門家は関与していますか  もちろんです。国際的な独立専門家からなる技術委員会が設置され、同委員会は国連事務局スタッフによる文書原案作成の顧問役を務めています。  実務者と学識経験者も関与しています。国際老人学協会(IAG)の主導により、老人学と老人病分野の研究者と開業医による世界フォーラムも予定されていますが、これはマドリードでの世界会議の前週にバレンシア(スペイン)で開催されることになっています。 ●市民社会はどうですか  高齢者の関心事項と経験を新戦略に取り入れる上で、市民社会の貢献は極めて有意義です。国連総会は、民間セクターと同様、非政府組織(NGO)にも、新たな国際行動戦略に向けた討議への参加を呼びかけることを特に重視しています。 世界会議と並行してマドリードで開催予定のNGO世界フォーラムには、高齢者団体、社会的な活動と開発に携わるNGOのほか、高齢化問題に関心を有するその他の擁護団体(女性、消費者、人権、障害者あるいは患者など)も結集します。 “将来は老いた人々の遺産の上にのみ存在しうる。” マルセル・マルソー 第2回高齢者問題世界会議・国連親善大使 “若い世代の代表として、私は前世代が達成した進歩に感謝している。” スペインのインファンタ・クリスティーナ王女 第2回高齢者問題世界会議・国連親善大使