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2国間軍縮協定出典「国連の基礎知識」

1972年「対弾道ミサイルシステムの制限に関する条約(1972 Treaty on the Limitation of AntiBallistic Missile System: ABM条約)」は、アメリカとソ連の対弾道ミサイルシステム数をそれぞれ一基に制限した。1997年のアメリカ・ロシア間の「デマケーション」協定は、「戦略」もしくは長距離射程ABMと「非戦略」もしくは短距離射程ABMとを区別している。前者は今でも禁止されているが、後者は禁止されていない。

1987年「中距離および準中距離ミサイルの廃棄に関する米ソ間条約(1987 United StatesSoviet Union Intermediateand ShorterRange Nuclear Forces Treaty: INF条約)は、射程距離500キロから5500キロまでの地上発射台を使用する弾道ミサイルおよび巡航ミサイルを含め、すべてのクラスのミサイルを廃棄する。1996年末までに、同条約の規定のもとに破壊を予定されたすべての兵器が廃棄された。

1991年「戦略攻撃兵器の削減および制限に関する米ソ間条約(1991 United StatesSoviet Union Strategic Arms Limitation and Reduction Treaty:START I)は、2001年までに、それぞれの側で長距離核運搬手段を1,600、弾頭数を6,000に削減し、1991年の貯蔵レベルのおよそ30パーセント削減を達成することを目的とした。

1992年START Iリスボン議定書(1992 Lisbon Protocol to START I)は、ロシア連邦、ベラルーシ、カザフスタンとウクライナはソ連の承継国家としてSTART I条約を順守する義務を有すると決めた。ベラルーシとカザフスタン、ウクライナは非核兵器国としてNPTを順守することになった。1996年までに、これら3カ国はすべての核兵器を自国領土から撤去した。

1993年「戦略攻撃兵器の一層の削減および制限に関する米ソ間条約(1993 Strategic Arms Limitation and Reduction Treaty II: START II)」は、長距離核ミサイルの弾頭数を2003年までに3,500個までに削減することを米ソに求め、かつ個別誘導複数目標弾頭(MIRV)を装備した大陸間弾道ミサイル(ICBM)を廃棄した。1997年の協定によって、発射システム――ミサイル・サイロ、爆撃機、潜水艦――の廃棄の期限は2007年末まで延長された。

2002年、ロシア連邦、アメリカの両国大統領は、「戦略攻撃能力削減に関する条約(Strategic Offensive Reductions Treaty: SORT)」に署名した。これは「モスクワ条約」としても知られる条約で、両国はこの条約で、配備される戦略核弾頭のレベルを1,700発から2,200発までの間の数に制限することに同意した。条約は2012年12月まで有効である。その後は当事国の合意によって延長もしくは廃止される。

2011年2月、ロシア連邦とアメリカは新START条約(戦略攻撃兵器のさらなる削減及び制限のためにアメリカ合衆国とロシア連邦との間の条約)を批准した。これによって両国は7年間以内に配備された戦略核弾頭数を1,550発以下まで削減する。2002年のモスクワ条約より最高30パーセント低い。双方の側に700基の配備戦略ミサイルおよび爆撃機に制限し、2009年に失効したSTART I以来なかった検証規則を設け、互いの兵器庫を監視する。