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オゾン層の破壊出典「国連の基礎知識」

オゾン層は地表10キロメートル以上の成層圏にある薄いガスの層で、太陽の有害紫外線から地球の表面を保護する。1970年代半ば、冷蔵庫、エアコン、工業用洗浄に使用されるクロロフルオロカーボン(CHCs)など、ある種の人工化学物質が大気のオゾンを破壊し、オゾン層を枯渇させていることが分かった。このことに対する国際的な懸念が高まった。紫外線に長時間さらすことは皮膚ガンや白内障、人間の免疫機能の低下の原因となり、また地球規模の生態系に予測できないような損害を与えるからであった。

この課題に応えて、UNEPは、歴史的意義のある「オゾン層の保護に関するウィーン条約(Vienna Convention for the Protection of the Ozone Layer、1985年)」とモントリオール議定書(Montreal Protocol、1987年)」とその「改正(Amendments)」についての交渉を支援した。現在はその運営にあたっている。これらの協定のもとに、開発先進国は、オゾン層を破壊する化学物質であるクロロフルオロカーボンの生産と販売を禁止し、開発途上国は2010年までにその生産を停止するよう求められた。その他のオゾン層破壊物質を段階的に削減して行くスケジュールも立てられた。UNEPのオゾン事務局(Ozone Secretariat)(www.ozone.unep.org)は、下層大気や成層圏におけるオゾン層破壊物質が減少しているとの明らかな証拠があり、また期待される大気中の「オゾン層回復」の初期兆候も見られる、との文書を発表した。また、その見解として、オゾン層破壊物質の排出を排除し続けるならば、2035年までにはオゾン層が1980年以前のレベルにまで回復するであろう、とのべた。