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ミレニアム開発目標出典「国連の基礎知識」

2000年9月にニューヨークで開かれた国連ミレニアム・サミットで189人の世界の指導者は「ミレニアム宣言」を承認した。極度の貧困を削減し、安全でより繁栄した公平な世界を建設するための新たなグローバルなパートナーシップに対するコミットメントである。宣言は、2015年までに達成すべき期限を決めた8つの目標を定めた行程表に具体化された。ミレニアム開発目標(Millennium Development Goals: MDGs)(www.un.org/millenniumgoals)として知られるものである。MDGsに関する2010年サミットは、2015年の目標期日までに8つの貧困撲滅目標を達成するためのグローバルな行動計画、「約束を守って:ミレニアム開発目標を達成するために力を合わせて」と題する行動計画を採択して閉会した。同時に女性や子供の健康のための新たなコミットメントや貧困、飢餓、病気に対する別のイニシアチブも発表された。MDGと貧困、疾病、環境、開発のための関連ターゲットは以下の通りである。

ゴール1:極度の貧困と飢餓の撲滅

1990年から2015年までの期間に1日1ドル未満――その後1日1.25ドルに修正された――の所得で生活する人口の割合および飢餓に苦しむ人口の割合を半減させる。女性、若者を含むすべての人々に、完全かつ生産的な雇用、そしてディーセント・ワークの提供を実現する。

ゴール2:初等教育の完全普及の達成

2015年までに、世界中のすべての子供が男女の区別もなく初等教育の全課程を修了できるようにする。

ゴール3:ジェンダー平等の推進と女性の地位向上

可能な限り2005年までに、初等・中等教育における男女性差を解消し、2015年までにすべての教育レベルにおける男女格差を解消する。

ゴール4:児童死亡率の削減

1990年から2015年までの期間に5歳未満児の死亡率を3分の1に削減する。

ゴール5:妊産婦の健康の改善

1990年から2015年までの期間に妊産婦の死亡率を4分の1に削減する。2015年までにリプロダクティブ・ヘルスへの普遍的アクセスを実現する。

ゴール6:HIV/エイズ、マラリア、その他の疾病の蔓延の防止

HIV/エイズのまん延を2015年までに食い止め、その後減少させる。2010年までにHIV/エイズの治療への普遍的アクセスを実現する。マラリアおよびその他の主要な疾病の発生を2015年までに食い止め、その後発生率を減少させる。

ゴール7:環境の持続可能性を確保

持続可能な開発の原則を国家政策及びプログラムに反映させ、環境資源の損失を阻止し、回復を図る。生物多様性の損失を2010年までに確実に減少させ、その後も継続的に減少させる。2015年までに、安全な飲料水および衛生施設を継続的に使用できない人々の割合を半減する。2020年までに、少なくとも1億人のスラム居住者の生活を改善する。

ゴール8:開発のためのグローバルなパートナーシップの推進

さらに開放的で、ルールに基づく、予測可能でかつ差別的でない貿易及び金融システムを構築する。後発開発途上国、内陸開発途上国、小島嶼開発途上国の特別のニーズに対処する。開発途上国の債務問題に取り組む。製薬会社と協力して、開発途上国において人々が安価で必要不可欠な医薬品を入手できるようにする。民間部門と協力して、とくに情報・通信における新技術による利益が得られるようにする。