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工業開発出典「国連の基礎知識」

工業のグローバル化によって開発途上国と移行経済諸国はかつてなかった工業上の挑戦と機会とに遭遇することになった。国連工業開発機関(United Nations Industrial Development Organization: UNIDO)(www.unido.org)は、これらの国が新しいグローバルな環境の中で持続可能な工業開発を追及できるように支援する国連の専門機関である。グローバルな開発課題の中にあってUNIDOの役割は強化され、現在は貧困の削減、包括的なグローバル化、環境の持続可能性に焦点を当てた活動を進めている。そのサービスは2つの中心的な機能に基づいている。1つはグローバルなフォーラムとして、工業に関連した知識を生み出し、その普及に努めることである。2つ目は技術協力機関として、技術的な支援を提供し、プロジェクトを実施する。UNIDOの技術協力プログラムが優先的に取り上げているテーマは以下の通りである。

  • 生産的な活動による貧困削減――工業政策に関する助言から企業家精神や中小企業の育成、技術の普及から持続可能な生産や生産利用に農村エネルギーの提供まで、広範にわたる支援を提供する。
  • 貿易の能力育成――貿易関係の開発サービスやアドバイス、それに競争、貿易政策、工業の近代化と向上、貿易標準の順守、テスト方法、気象の領域における統合された技術援助を提供する。
  • 環境とエネルギー――持続可能な方法による工業消費と生産を促進し、環境に関する多国間協定の実施についてクライアントを支援し、それと同時にこれらの国がその経済・環境の目標を達成できるように支援する。

UNIDOは政府やビジネス団体、民間工業セクターを支援し、UNIDOの中心的な任務やテーマによる優先事業を具体化したサービスを提供する。UNIDOには13の投資技術促進事務所があり、先進工業国と開発途上国、移行経済諸国とのビジネス・コンタクトを推進している。経費はこの事務所のホスト国が支払う。