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国際民間航空出典「国連の基礎知識」

2009年、23憶人以上の乗客がおよそ2,500万回に及ぶフライトで旅行し、3,800万トンの貨物が空輸された。国際民間航空機関(International Civil Aviation Organization: ICAO)(www.icao.int)は国連の専門機関の1つで、加盟国間の協力、世界の航空界との協力のためのグローバルなフォーラムとしての役割を果たしている。ICAOの現在の使命は、最高の効率をもって一貫して一様に運行し、かつ最善の安全、保安、持続性を提供するグローバルな民間航空体制を育成することである。ICAO活動の指針となるのは、2011-2013年戦略目的である。これは3つの領域、すなわち国際航空の安全、保安、環境保全と持続可能な開発に焦点を合わせている。こうした目的の達成のために、ICAOは以下のことを行う。

  • 航空機とその設備の設計と性能、航空会社のパイロット、乗務員、航空管制官、地上要員および整備要員の行為、それに、国際空港における安全確保と出入国手続きについての国際基準や勧告を採択する。
  • 肉眼もしくは機器による飛行規則や国際航空に利用される航空図を作成する。また、航空機の通信システム、周波数、保安手続きにも責任を持つ。
  • 航空機の排気ガスを減少させ、騒音を制限することによって航空機が環境に及ぼす影響を最小限にする。
  • 税関、入国、公衆衛生、その他の手続きを標準化することによって航空機、乗客、乗務員、手荷物、貨物、国境を越える郵便物の移動を容易にする。

不法妨害行為が国際民間航空の安全と保安にとって重大な脅威である。ICAOは引き続きその防止のための政策や対策を進めている。たとえば、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロである。ICAOはそうした行為を防止するための政策やプログラムを進めている。ICAOは航空保安行動計画を発足させた。それには、保安基準の実施を評価する普遍的な監査計画も含まれる。ICAOはこうした攻撃に応えて、必要な場合にとるべき是正措置を勧告している。

2010年秋に開催された第37回総会において、ICAOは航空輸送の課題や優先順位について新たな協定や宣言を生み出した。総会参加国は、滑走路の安全に取り組むICAOのアプローチを支持し、航空機の排気ガスが気候変動に及ぼす影響を軽減させる歴史的な決議を採択した。これは今後2050年までこの問題に関して加盟190カ国の活動の指針となる。

ICAOは開発途上国からの要請に応えて、航空運送システムの改善や航空要員の養成を支援している。いくつかの開発途上国では地域訓練センターの設立を支援した。ICAO支援の基準は、ICAOの国際標準勧告方式に従って、民間航空を安全かつ効率よく運行するには加盟国は何を必要としているか、である。

ICAOはIMOやITU、WMOのような国連の専門機関と緊密な協力の下に活動する。国際航空運送協会(International Air Transport Association)、国際空港協議会(Airports Council International)、国際航空パイロット協会連盟(International Federation of Airline Pilot Associations)、その他の国際機関も、ICAOの多くの会議や会合に参加する。